ルパンレンジャー vs パトレンジャー
子どもの頃、ダイナマンからカクレンジャーまで夢中で見ていた戦隊シリーズだが、大人になってからは娘の付き合い程度であまり関心はなかった。
そんな私が娘を差し置いて一番にテレビにかじりつくのが「快盗戦隊ルパンレンジャー vs 警察戦隊パトレンジャー」である(長いのでルパパトと呼称する)。
基本シナリオはちょっとややこしいのだが、簡単にまとめてみよう。
今作の怪人にあたるのが異世界犯罪者集団ギャングラー。彼らギャングラーは体に金庫が付いており、その中にルパンコレクションという不思議な力を発揮するアイテムがある。このコレクションとギャングラー自身の力で悪事を働くのだが、このコレクションはもともとアルセーヌ・ルパンの子孫の所蔵品で、ギャングラーに盗まれたものなのだ。ギャングラーはボス・ドグラニオ様の後継者を決める抗争が始まっており、人間界を掌握した者が次のボスだという。
ギャングラーに盗まれたそれらコレクションを回収するのが、快盗戦隊ルパンレンジャー。メンバーは兄、嫁、親友という大切な人をギャングラーに奪われた訳ありの若者。彼らはギャングラーの金庫からルパンコレクションを回収し、最後には憎っくき敵として始末する。
もう一つの勢力・警察戦隊パトレンジャーは、ギャングラーの悪事から市民を守るために全力で戦うが、ここでコレクションを回収してから倒したいルパンレンジャーと、市民の安全のためにすぐ倒したいパトレンジャーがぶつかってしまうのだ。
話し合えば分かり合えそうな感じだが、それではドラマが成り立たないし、危険なコレクションを持ち歩くルパンレンジャーを放置できないパトレンジャーの見解もまぁ分かる。しかし、対立理由が弱く見えるのは否めない。「メカ戦で街に被害が出るのを気にしないルパンレッド」なんて描写があると良かったが、彼らの性格的に無理か。
話が逸れたが、ともかくルパパトの物語の骨格はこんな感じである。長くなりそうなので、ここでいったん記事を切り分けよう。