学校で教えてくれない一般常識 05 電車の乗り方 基本編
そろそろ中学生の領域だ。親なしで電車に乗ることも多いだろう。部活の大会や受験の日に、電車の乗り方が分からなくて遅刻したら最悪だ。きっちり予防してもらいたい。
【用語】
まずは必要な言葉の確認。
- 切符:きっぷ。料金を払ったことを証明する小さなカード。
- ICカード:切符のデジタル版。
- 改札:かいさつ。切符をチェックする場所。機械式の自動改札が多い。
- ホーム:電車が止まり、人が乗り降りする場所。
- 路線:ろせん。電車のルート。
- 各駅停車:かくえきていしゃ。略して各停(かくてい)。
- 急行:きゅうこう。
- 準急:じゅんきゅう。
- 特急:とっきゅう。
【切符の買い方】
駅には必ず切符売り場があり、そこの見やすい位置に路線図がある。こんな感じだ。
これは神奈川県にある東急田園都市線の青葉台駅の路線図だ。青葉台の周辺にどんな駅があるか、それぞれいくらかかるかが図になってる。
青葉台から溝の口に行こう。溝の口の下に220と書いてある。これは「青葉台で220円の切符を買えば溝の口に行ける」ことを意味する(110は小学生料金)。こうやって値段を確認して券売機で切符を買い、改札機を通ろう。券売機はこんな感じで
改札はこんな感じだ。
券売機がない駅では駅員さんに「○○駅まで」と切符を注文する。駅員さんもいない場合は、バスの後払いのように整理券を取って降りるときに払うか、「○○駅で乗りました」と言って払う。
ICカードなら改札機にタッチするだけ。ただし、カードの中のお金が足らなかったら通してくれない。そのときは券売機に行って、「ICカードチャージ」という言葉を探し、そこの表示に従ってお金を入れよう。
【ホームを探す】
改札を通っても問題がある。青葉台にはホームが2つある。どっちで電車に乗ればいいのか。1番ホームは「長津田・中央林間方面」と書かれてる。2番ホームは「渋谷・押上・春日部方面」だ。どっちのホームに行けばいいか、迷ったら路線図を探そう。すると1番ホームの近くにこんな表示があった。駅の名前が並んでるが、溝の口はない。2番ホームの方を見ると真ん中らへんに溝の口がある! こっちが正解だ!あとは来た電車に乗ればオーケーだが、まだ安心はできない。
【電車の種類に気をつけろ】
電車はとまる駅の数によって速さが違う。各駅停車は全ての駅にとまるので遅い。準急は2つか3つ駅を飛ばしてとまるので速い。急行、特急になるともっと飛ばすのでさらに早くなる。
早い電車は便利だが、間違えると降りたい駅を通りすぎてしまうので気をつけよう。田園都市線の電車のとまり方はこんな感じだ。
この図の丸印が電車のとまる駅だ。溝の口はどの種類でもオーケーだが、早いほうがいいので、急行か準急に乗ろう。
【電車を降りてもいい】
間違えて溝の口を通りすぎ、二子玉川まで来てしまったらどうするか? 心配はいらない。反対の電車に乗って溝の口に戻ればいい。
電車は改札を出ないかぎり、何度でも乗りなおせる乗り物だ。安心していい。